「断熱」と「気密」の違いとは?
投稿日:2026.04.03
マイホームを検討していると、「断熱性能」や「気密性能」という言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか。
「なんとなく大事そうだけど、正直よく分からない…」そんな方も多いと思います。
実はこの「断熱」と「気密」は、家の快適さや光熱費に大きく関わる、とても重要なポイントです。特に、夫婦と子ども2人の4人家族の場合、日々の暮らしやすさにも直結してきます。
今回は、初めての方でも分かるように、「断熱」と「気密」の違いと大切さについて解説します。
断熱とは?
断熱とは、外の暑さや寒さを室内に伝えにくくする性能のことです。
例えば、冬に暖房をつけたとき、外が寒くても室内が暖かく保たれる家は「断熱性能が高い家」と言えます。
逆に、
・冬に暖房をつけてもなかなか暖まらない
・夏に冷房をつけてもすぐ暑くなる
といった家は、断熱性能が低い可能性があります。
断熱性能が高い家は、
・冬は暖かく
・夏は涼しく
一年を通して快適に過ごすことができます。
気密とは?
気密とは、家のすき間をどれだけ少なくできているかを表す性能です。
どれだけ断熱材をしっかり入れても、家にすき間が多いと、
・冷暖房の空気が外に逃げる
・外の空気が入ってくる
といったことが起こります。
イメージとしては、
・断熱=「魔法びん」
・気密=「フタ」
のような関係です。
どんなに保温性能の高い魔法びんでも、フタが開いていれば中の温度は保てません。住宅も同じで、断熱と気密はセットで考えることが大切です。
断熱と気密が高いと何が変わる?
断熱と気密がしっかりした家には、さまざまなメリットがあります。
① 光熱費を抑えられる
冷暖房効率が良くなるため、エアコンの使用量が減り、電気代の節約につながります。
② 室内の温度差が少ない
家の中での温度差が少なくなり、
・リビングは暖かいのに廊下や脱衣所が寒い
といったことが起こりにくくなります。これは、ヒートショックの予防にもつながります。
③ 結露が発生しにくい
断熱と気密がしっかりしていると、窓や壁の結露が発生しにくくなります。
結露はカビやダニの原因になるため、健康面でも大きなメリットがあります。
→結露に関しては換気も大切になってくるので、換気については次回のコラムで説明させていただきます。
数値で見る断熱と気密
住宅の性能は、実は数値で確認することができます。
断熱性能(UA値)
UA値とは、家の外にどれだけ熱が逃げやすいかを示す数値です。
この数値は低いほど断熱性能が高いことを意味します。
石川県で基準となっているUA値
*石川県のUA値の基準(最低ライン)は「0.87 W/㎡・K以下」です。
【石川県のUA値基準】
石川県は国の省エネ基準において「5地域・6地域」に該当します。
そのため、基準となるUA値は以下です。
- UA値:0.87 W/㎡・K 以下(断熱等級4=最低基準)
2025年以降はこの断熱等級4(UA値0.87以下)が新築住宅で義務化されている最低ラインになります。
気密性能(C値)
C値とは、家にどれだけすき間があるかを示す数値です。
こちらも低いほど気密性が高い住宅になります。
石川県で基準となっているC値
石川県において「基準として定められているC値」はありません。法律上の最低基準が存在しない項目だからです。
【石川県での実務的な目安】
基準はないものの、住宅業界では以下が目安です:
- 一般的な住宅:3.0~7.0程度(家中の隙間面積を合計してA3用紙2枚~3枚の隙間サイズ)
- 高気密住宅:1.0以下(家の隙間面積を合計してはがき2枚分の隙間サイズ)
- 高性能住宅(ZEH・断熱等級6以上):0.3以下(家の隙間面積を合計して名刺サイズ)
注意したいポイント
ここで大切なのは、断熱だけ良くても、気密が悪いと意味がないということです。
逆に、気密だけ良くても断熱が弱いと快適な家にはなりません。
つまり、断熱と気密はセットで考えることが重要です。
家づくりで後悔しやすいポイント
実は、断熱と気密は「住んでから違いに気づく」ことが多いポイントです。
・冬が寒い
・夏が暑い
・光熱費が高い
といった不満は、後から改善するのが難しい部分でもあります。
だからこそ、住宅を建てる前の段階でしっかり理解しておくことが大切です。
家づくり相談では性能についても分かりやすく説明します
初めての家づくりでは、
「どのくらいの断熱等級が必要?」
「気密ってどこまでこだわるべき?」
「コストとのバランスは?」
といった疑問を持つ方が多くいらっしゃいます。
家づくり相談では、間取りやデザインだけでなく、
・断熱材の種類(断熱シート・断熱カーテンについて)
・性能の目安
・コストとのバランス
についても分かりやすくご説明しています。
住宅はこれから長く暮らしていく場所です。快適で安心できる住まいを実現するためにも、性能についてもしっかり考えてみてはいかがでしょうか。補助金についてのご説明も可能です。
「まずは話を聞いてみたい」という方も大歓迎です。
ご家族にとってちょうどいい住まいづくりを、一緒に考えていきましょう。
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